高橋 まや(Maya TAKAHASHI)
「日常こそが最大の舞台」が、モットーです。
日々の中で意識に引っかかった些細な事柄を作品に反映させたいと考えています。
作品をつくる過程では、手を動かしながら常に「なぜ自分はその事柄にときめく(惹かれる)のか?」
あるいは「理解できないと思いながらも、なぜ無性に気になるのか?」と考え続けます。
そうしていると「自分とは世界をどう捉える人間なのか?」という謎が、一段階クリアになる気がします。
「客観視しづらい自分の中にこんなフィルタがあるのか!」と、得心がいくように思うのです。
また、私は「変わり続けていく瞬間、変わり続けていく自分を、捉えながら繋いでいくことが、生きること」だと感じています。
制作することで、一瞬一瞬を紡ぐ実感を強めているように思います。
作品を見つめることは、反射する光を見ることでもあります。
差す光(陽)が絵肌を撫でて生まれるその色は、一瞬一瞬変わり続けているはずであり、そこにひとつとして同じものはありません。
自分の内側で思考や情念が絶えず移り変わっていくのと同様に。
絶え間なく変化する日々の中で生まれる感情の全てを肯定したい。
「希望を宿した心」の象徴・形代としての女性像のかたちを探りたい。
観るひとの日々の中で、ささやかに光り続ける善いもの、変幻自在の輝きを放つ作品をつくっていきたいと願っています。
略歴
美術作家。
大阪府出身。東京都杉並区にて育つ。
学生時代から独学で絵を描き、会社員勤務(洋菓子店の販売管理職)を経たのち、2012年よりアーティスト(画家)、イラストレーターとしての活動を始める。
主に「女性」をモチーフとし、アクリル絵具と日本画画材をベースに用いたミクストメディア作品を得意とする。
ウッドパネルの表面に独自の処理を施し、木の質感を生かす手法で描かれる作品は、見る度に絵肌の表情が変わって見える不思議なテクスチャと柔らかな透明感が魅力との評価を受けている。
「心身が健やかであろうとすること」「瞳に、自由と希望を見つめる光を」「憧れの気持ち」を基本的な中心軸として、ノスタルジックかつ華やかなテイストで「希望を宿した心」の象徴・形代を制作する。
【主な展覧会】
2022 「高橋 まや展」 GALLERY AND LINKS 81
- 「桜恋 -Sakurakoi-」 GALLERY AND LINKS 81
- 「SAKURA 日本美術展」(ハンガリー・ソンバトヘイ市)
- 「第2回銀座中央ギャラリー公募展」 銀座中央ギャラリー
- 「INTERART7 selection ヒト」 Gallery TK2
2023 「LINK2023 -繋がり-」 GALLERY AND LINKS 81
- 「日々を紡ぐ -秩父スカリ編み×高橋 まや-」 こぐま座α
【賞歴】
2013 U35・500 ARTISTS JAPAN EXHIBITION 2013 (日本文化芸術機構) 入選
2018 リキテックス・ウィンザー&ニュートン コンペティション WINSOR&NEWTON賞
2019 桜Exhibition2019 PICO賞
2020 Mellow Art Aword 2020 入賞
2022 第2回銀座中央ギャラリー公募展 佳作