「在処」異彩を放つ三つの原石

あーとすたじお源(アトリエ)に所属する知的障害と精神障害をもつ 3 名 が、障害特性ゆえに 類を見ない 突出した表現で生み出した絵画作品3 0点余りをこの度 、初めて東京(銀座で一般 公開します。 今年の4月に横浜で初公開した際、作者と面識なく作品を初めて見る来場者たちが次々と作品を購入しました 。一週間という会期中に約 5 0 点余りの絵画作品が社会に還元される形となりました。今回は、日本のアート市場の聖地とも言われる銀座で、現代社会におけるアートとしての商品価値(市場価値)を厳正に問います。

開催期間

2019年10月22日(火)~10月28日(月)
12:00~19:00(最終日17:00まで)

作家様ご紹介

佐々木つくみ (ささき つくみ)

略歴

1987生まれ
横浜の特別支援学校を卒業後、自宅や通所する事業所で色鉛筆やアクリル絵の具などを主体に絵画の制作に励んできた。動物をこよなく愛し、作品のメインテーマとしてきた。クレパスや色鉛筆アクリルなど様々な素材を使って制作する。最近はモノクロの線描で表現する作品に変化してきた。線描のテーマはフランス・イタリアなどの西洋の街並みや、動物や生き物シリーズなど。作品に細かな表現を追究し、視覚的な角度の変化と無重力が織り成す不思議な世界観は特徴のひとつ。
経歴
2014 あーとすたじお源 所属
2017 FLAT展 麻布十番ギャラリー(東京)
2019 ふたりの作家の物語 ギャラリー而今艸(横浜)

作品

佐々木つくみ

Colorful house 350×250 アクリル

佐々木つくみ

Communication 410×320 ペン・アクリル

佐々木つくみ

休日 530×330 ペン

土岐健太(ときけんた)

略歴

2000年生まれ 川崎市在住

幼少からひとり自宅で絵を描くのが好きだった。自分の頭の中に浮かんだものを繋ぎ合わせるように画面に描きだしていく。幾何学的な表現は特徴のひとつ。鉛筆・ペンをメインに使って制作している。


経歴
2017  FLAT展 出品
2018 あーとすたじお源 所属

土岐健太

Composition 001 297×210 ペン

土岐健太

Composition 004 297×210 ペン

土岐健太

Composition 005 297×210 ペン

本間 遼(ほんま はるか)

略歴

1994生まれ
横浜の特別支援学校を卒業後、自己流で作品づくりに励む。墨やアクリルを主体に様々な素材を試しながら、ペインティングナイフやエアスプレー、フィンガーペイントなどを融合させた手法で自己の表現を追求する。心の奥底にあるものを静かに見つめ、自己と向き合うことで、生命的かつ抽象的な作品を生み出す。制作の姿勢は生命の抽出を想わせる。

経歴
・2014 あーとすたじお源 所属
・2017 FLAT展 麻布十番ギャラリー(東京)
・2019 ふたりの作家の物語 ギャラリー而今艸(横浜)

本間 遼

Abyss 450×270 アクリル・墨

本間 遼

フルーツ 333×242 アクリル・墨・パステル

本間 遼

桜並木 606×500 アクリル・パステル

 

 

 

 

 

企画団体:あーとすたじお源

○設立 2014年

○設立趣旨
アート的な才を持ちながらも発揮することなく作業所でボールペン組み立 てなどを繰り返す障害者の人たち の実態 を知り、才能を最大限に発揮できるアトリエを目 的に設立。潜在能力を発揮して制作した作品を社会へ発信して、多くの人にその価値の評 価を問いたいと考える。「障害者の作品 として 」ではなく「アート 作品 として」の社会的 市場価値を 問い続け、自立支援の一端を担うべく活動する 。

○活動場所 横浜市神奈川区社会福祉協議会 多目的室

○活動形態 開放スタジオ型アトリエ

○活動日 毎週土曜日 ・日曜日 1 3:00 1 7:00

○責任者 福家健彦(フクヤタケヒコ)

1967年生まれ
1992年 多摩美術大学 絵画科日本画専攻 卒業
1993年 自営業(造園・建築業)に就く
2005年 横浜市特別支援学校教員へ転職
2014年 あーとすたじお源 設立 ~現在に至る

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